大半が女性。Web制作会社の男性役員がつづるBlog

女性が多い職場で肩身の狭い思いをしながら奮闘する男性役員のはけ口

パソコンができない子もIT業界に入ってくる時代について

19人中15人が女性というWebサイト制作会社で役員をしています。

男の会社もいいなぁと思ってこんな会社もつくりました。

 

sib-lab.jp

Web制作をお考えの方はお声がけください。

 

さて、今回の記事はあまり女性であるとか関係ないかもしれません。

思いっきりこのBlogのidentityを無視することになりますが。。

 

この記事を書くきっかけになったのは、IT業界の情報交換会に参加したことです。

そこで一番盛り上がったのが、人材について。

「最近の若いやつは・・」というスタンスじゃなく、「どうすれば育つか?」とか「育つ人材の特徴は?」「採用面接時にどこ見てる?」みたいなポジティブな話です。

 

表題にあるように最近はパソコンができない子もIT業界に飛び込んできます。

私が新卒の頃はホリエモン全盛期の頃で、ITはまだまだ特別な業界だったように思います。

Webサイトは「品質」よりも「作れる」ということが評価され、作れさえすれば特別ま存在で単価もよかった頃です。

 

当時はIT企業に入社してくる人種も似たり寄ったりで、

私のようにPCを自作してたり、初めてWebサイトを作ったのは15歳なんてのも珍しくないオタク気質な人種。

とにかくPC、ネットが好きなやつ(あとは稼ぎたいやつ)しかいませんでした。

 

しかし、中高生男子のなりたい職業1位が

ITエンジニア・プログラマー ※2017年ソニー生命株式会社調べ

なんて時代ですから、もう特別でも何でもなく、一つの選択肢になったと考えて問題ないかと思います。

 

そこで、慢性的に人材不足なIT業界には様々な人材が飛び込んできます。

もちろん

「PCが好きなんです!こんなプログラムを組んでみたんですが見てもらえませんか?」

なんて人もいます。

どの企業もそんな「能動的な好きな人」を欲しがります。

なんせ、採用担当者の中心が今の30代から40代でしょうから、自分の時代と共感できる人材の方が良く見えるに決まってる。

少なくとも私はそんな奴が大好きです。

「え?なにこれ?すげーじゃん!この動きJS?書いたの?ライブラリ?そんで・・」みたいな会話になって採用面接どころじゃなくなる。。

 

しかし、弊社のような中小企業はそんな共感できる人材とは中々巡り合えません。

そうなると「IT業界を選択肢の一つ」として考えている人材と対峙することになります。

 

別に何かができる訳でも、特別興味がある訳でもない。

とってつけたような志望動機を話す子たちです。 

 

それが悪いわけではありません。

「普通」はそうだから。

そして現時点でITに強くなかったとしても、IT業界で活躍することは可能です。

この意見はIT系経営者全員同意見でした。

 

しかし「ITが好きじゃない子」は残念ながら長く業界にい続けることはできない

というのも同様に全員が同意見でした。

 

できるできないは問題ではない。しかし好きか否かは重要。

 

採用側としてはどんな人材でも投資です。

専門学校の学生レベルの「できる」は社会では全く通用しないので、中途でバリバリやってきました以外は投資。

 

先ほども言いましたがITに強くなくても、業界で活躍することはできます。

しかし、好きでないと早いタイミングでキツくなります。

どの業界でもそうですが、社会に出るだけで覚えることが大量にあります。

IT業界も例に漏れず覚えることが大量にあります。

しかも業界の流れの早さもあり、常に情報をアップデートする必要があります。

 

好きでないと情報をアップデートする作業が苦痛になってしまいます。

 

表題にあるように「パソコンができない子」

メールの設定ができないような子もIT業界に入ってきますが、そもそもそんな興味のない業界に入ってきてはいけないような気がします。

 

企業もそんな子を採用してはいけないのかもしれません。

 

しかし、できなくてもITが好きな子が活躍できるように会社としては教育方法を真剣に検討する必要があります。

うちは助成金などを上手く使って研修をしてもらったりもしてますが、十分だとは言い難いです。

 

業界的にはそうではなくなった今に会社をシフトしなければならない時期に差し掛かっているとも言えるかもしれません。