大半が女性。Web制作会社の男性役員がつづるBlog

女性が多い職場で肩身の狭い思いをしながら奮闘する男性役員のはけ口

それでも女性を雇う理由

うちの会社は14人中12人が女性という会社です。

このような紹介をすると男性の多い職場の男性から「うらやましい」と言われることも多いですが、別にそうでもない。

もちろんメリットもありますが、当然デメリットもあります。

 

実際に雇っている立場から話をしますので、多少語弊はあると思います。

また、先に言っておきますけど、ジェンダー論者は読まないでください。

その辺まで気にすると何も発言できなくなります。

あと、極端なジェンダー論者は面倒くさい。 

では、今回は「職場の女性」について

 

女性のメリットはブランディングと根性

ブランディングに活かす

うちみたいにホームページのデザイン会社だと、女性が多い会社は好まれます。

なぜなら、「女性が創る女性受けするデザイン」は説得力があるからです。

また、私の立場はデザインというよりアクセスの解析なので、雰囲気のデザインだけではなく、論理的なデザインの提案もできるというバランス力があります。

そういう意味で、女性の多い職場というのは「ブランディング」に長けていると感じています。

 

デザインプレゼンテーションでは

「私は『女性のかわいい』がわかりませんけど、うちのデザイナーは女性なのでわかります」

営業対象が男性の場合は

「可愛い色って何色ですか?ピンクでしょ?でも女性ってそう単純ではないらしいですよ。可愛いブルーも可愛いグリーンもあるらしいです」

と完全に自分をクライアント側に置いて提案できるので、非常に使えます。

そういう意味では「女性が多い」はブランディングとして強い武器になります。

 

■根性は男性より女性

IT系制作会社でフルホワイトな企業は無いと言ってもいいと思います。

ほとんどの会社がグレーかブラック。

労働時間は長く、給料はそこそこ・・・ではないでしょうか。

 

その環境下で、無理な仕事というものは関係なしに入ってきます。

ただでさえ無茶な状況下なのに、この日までに納品しなくてはならない!

そんな時に「納品しきる!」という意思と行動が取れるのは女性です。

仕事に対して計算が無いのかもしれませんが、「やれと言われたらやる」が実行できるのが女性なのではないでしょうか。

一言に言えば「根性がある」

正直、この辺はだいぶ助けられていますし、この考え方は仕事に対する責任感にも通じるので、会社の文化として継承されています。

 

 

女性が多いと言うと必ず出るワード「派閥」

これはかなりの確率で言われます。

うちは私の把握する限りまったく無いんですが、これはまだ14人という規模だからかもしれません。

 

無いのでわからない部分も多いですが、マネージャーが全体をまとめていれば、仲良しグループはできても、派閥なんてできないのではないかと思ってはいます。

 

女性のデメリットはマネージメントと勤務期間

■マネージメント

これはもろもろご意見もあるとは思いますが、女性のマネージメントは男性よりも手がかかります。

 

男性はある程度放っておいても管理はできますが、女性の放置は危険です。

特にモチベーションや不満に関しては定期的にマネージャから歩み寄って聞いてあげなければなりません。

 

その辺が大変。

 

時間が取られる上に結局答えが出ないことも多くあります。

男性からすると答えがでなければ全く意味がないので、

男性マネージャは何とか答えを出して、導こうとします。

しかし、それもあまり必要ないことが最近わかりました。

答えなんて関係ないんです。

 

話を聞いて一緒に悩んでいればいいんだと思います。

 

「話をした」「話を聞いてもらった」で女性は一定の満足があるようです。

その次の日から動きが変わることも多々あります。

 

むしろ答えに導こうとファシリテーションしてしまうと「話を聞いてもらえてない」と感じられてしまうことも多かったような気がします。

 

もちろん適当に扱ってはいけませんが、向かい合わせに話をするのではなく、同じ方向を向いて一緒に考えたほうが上手くいくような気がします。

すごい時間取られるけど。

 

また、女性はどうしても身体の周期があります。

これは考慮すべきかしないべきかはご意見あるかと思いますが、ある程度は考慮してあげるべきだというのが私の考えです。

 

すごい当たりがキツかったり、何か不機嫌、何かしんどそう・・・

 

そういった時はそっとしときます。

瞬間的に怒ったり、注意してはいけない。

数日すれば元に戻ってます。

その辺も見極められないので男性からすると大変な作業です。

 

勤務期間が最大のデメリット

国会では保育園に入園できないことが問題になってたりしますけど、やっぱり結婚出産子育てはライフイベントとしては素晴らしいことですけど、女性が働く上で、障害になることもあります。

入社して育てて、ようやく一人前になってきた・・・というタイミングで退社・・・

なんてことは多くあります。

「おめでとう!」という感情と「お前もか!」という感情が入り混じります。

複雑です。本当に。

 

うちの会社は10時~16時勤務といった保育園に預けられる時間のみの勤務体系もありますが、それだけの制度では足らないですし、何よりハードな仕事なので、家族からの理解は中々得られません。

 

この話は議論が議論を呼ぶので、この辺に留めますが、軽減はできても、抜本的な解決はまだまだ難しいのではないかと思います。

 

それでも女性を雇う理由

一言に言うとメリットがデメリットを上回るからです。

また、デメリットを解消することができるのではないかと感じているからです。

手のかかるマネージメントは仕方ないにしても「働き方」に関してはもう少し企業がスタッフに歩み寄れるのではないかと。

出産時期とかは体調によって出社が不安定になりますし、子供が熱を出せば休まないといけなかったりと不確定要素が多いですが、それも企業規模が小さくて一人ひとりの負荷が大きいからです。

その辺を解消して全員が自分事として認識すれば、上手く回るのではないかと思っています。

 

何も善意(偽善)でこういった試みをしているのではなく、

採用には金がかかるし、有能な人間は多く欲しい。というだけです。

 

もちろん有能な人間は賃金が高いです。

普通に採用していては大きい会社に勝てない。

ただ、他社は女性の働き方に関しての整備が進んでいないので、お母さんは能力に対して割安です。

 

企業としてメリットがあることなので、中小企業は女性(ママ)に目を向けるべきなのではないかと思っています。

 

適当に話してみましたが、結構まとまった。

大阪のママデザイナーやママプログラマは声かけてください。